馬刺しってどんなお肉?その種類はどんなものがあるの??

　一般的に食べられているお肉は大体牛肉、豚肉、鶏肉の3つでしょうか?　あとは好き好きで羊肉ですかね?お店で手軽に手にする事が出来るのもこのラインナップでしょう。

　それでは、馬は?

　今は馬を食べる機会はあまり無いですが江戸時代では「桜肉」と呼ばれ密やかに食べられていたそうです。

　その馬のお肉を生で食べる「馬刺し」があります。近年、レバ刺しやユッケ等の動物肉のお刺身での食中毒が多く見られレバ刺しは禁止、ユッケもなかなか出回らなくなりましたね。

　「馬刺し」は大丈夫なの??そもそも馬肉って美味しいの?という不安や疑問を持つ人がおられるかもしれません。

　私もマグロやサーモン等の魚の刺し身はともかく、動物のお肉での刺し身は…とおもっていました。…が馬刺しでの食中毒はかなり少ないらしいです。

　今回はそんな「馬刺し」について色々と見て行きたいと思います。お店ではあまり手に入らないお肉ですが旅行先等で馬刺しを食べる機会があった時に食べないのも少々勿体無い気もしますしね…

　それでは、どうぞお付き合いの程を宜しくお願い致します!!

馬刺しは安全なお肉?そしてその栄養価は?

　馬は牛や豚、羊のように偶蹄類では無く奇蹄類なので偶蹄類が掛る病気の口蹄疫や狂牛病等にかかる事はあまり無いそうです。

　そして、胃袋を複数持つ反芻動物では無く胃袋は一つだけなので、腸管出血性大腸菌（O-157等）を保菌しているリスクもかなり少なく、牛よりも体温が高めなので寄生虫や雑菌もあまり寄りつかないとの事…

　その上で加工側が衛生面と安全面を徹底している事は勿論保健所が常に衛生面を監視しているのでその結果、馬肉での食中毒が起きるケースはかなり少ないようです。他の畜肉と比べて食中毒の原因が少ないのに加えての徹底した管理という事なので納得ですね～

　カロリーは牛肉の3分の1で沢山食べても太りにくい上に馬肉の脂肪分にはリノール酸とオレイン酸等の不飽脂肪酸が多く体内に蓄積しにくいようです。

　　お肉と言えばたんぱく質ですが、馬肉のたんぱく質には毒素を洗いだし高血圧の人にとっては降圧効果のある成分のペプチドが多く含まれているので成人病を気にする人にも気にする事なく沢山食べられるという嬉しい特典があります。

　他にも、鉄分や亜鉛等のミネラル、アミノ酸、グリコーゲン、カルシウム、ビタミンA、E、B1、B2等が含まれているので栄養価も高いです。

　アミノ酸等の消化の働きに重要な酵素成分は熱に弱い為にすぐ分解されてしまうので馬肉の栄養をそのまま頂くのにはお刺身として頂く「馬刺し」が最適という事のようです。

こんなに種類がある馬刺しの部位

　さて、馬刺しは馬肉のどの部位を使用しているのでしょうか??実は色々な部位で「馬刺し」が楽しめるようです!!

　その種類は…

たてがみ

たてがみ部分に当たるコウネは馬にしかない部位でゼラチン質が多く含まれ甘みや、噛みごたえがある反面口に含むととろけるような味わいのようで、馬肉でしか味わえない部位の一つなので当然貴重な部位です。

ネック

　その名の通り首筋です。肉質が硬めなので馬刺しよりは煮込み等のお料理に向いています。

ブリスケ

　ネックより下の前脚の脇当たりの部位です。霜降りが入っていてコリコリとした食感が楽しめて、馬刺しとしても美味しいです。

肩ロース

　牛肉でも良く聞く部位ですね。さっぱりとした味で馬刺しは勿論焼肉やしゃぶしゃぶでも美味しく頂ける部位のようです。

　肩の部分は馬刺しにも使用する事はあるそうですがかなり硬いのでどちらかと言えば煮込み等のお料理に向いていると思います。

ヒレ

　馬肉の中でも赤身の代表でして馬刺しは勿論ステーキや鍋でも美味しく頂けます。

バラ肉

　主に焼肉使用らしいですが、脂分が多いので馬刺しとしても美味しくいただけるようです!!バラ肉は牛や豚でも美味しい部位ですしね～

フタゴエ

　バラ下のお腹辺りの部位です。こちらは馬肉にしかなく赤身でコリコリした食感で馬刺しに最適のようです。馬肉にしか無い部位な上に馬刺しに最適と聞くと一度は食べてみたいですね!

ロース

　馬刺しとして最もよく食べられている部位で、赤身の霜降りで良質のお肉で柔らかい人気の部位らしいです。

　腿から腰当たりのブチアテと呼ばれる部位は脂肪の少ない赤身で馬刺しやステーキに使用されているそうです。

　他にも内モモ外モモ等も脂肪分が少ない為に馬刺しとして美味しく頂かれているようです。

　すね肉は硬いので馬刺しには向いておらず長時間煮込んで食べる煮こみに使用されています。

　向いていない部位も少しありますが…どの部位も赤身が多く脂肪が少ないのが特徴で馬刺しは高タンパク、低カロリーなのでお肉が好きな女性にも当然楽しめる食材では無いでしょうか!?

食べられればラッキー?希少の部位

　先に述べている部分もありますが、馬にしか取れない部位等、名産地の熊本等でもあまり入手が出来ないという部位が馬肉には多々あります。

　たてがみやフタゴエ等は馬肉にしか無い部位なので勿論希少です。特にたてがみは入手困難度が最強のようです。他にも…

舌である「タン」

　歯ごたえがあり旨味も強いらしいです。刺し身としては勿論少し炙るとかなり美味しいようです。

レバー

　牛のレバーと違って独特な臭みは無くコリコリとした食感で美味しいようですが中々手に入らない代物のようです。レバー特有のあの臭みが無い…のならば当然食べやすいでしょうね!!レバーは嫌いでは無いのですが沢山は食べられないので少々気になります。

馬ハツ

　心臓部分ですね。脂肪が少なくあっさりとしていて淡白な味わいで食感も面白くサクサクコリコリとしているようです。心臓なので中々味わう機会が少ない部位ですが個人的にはハツは焼き鳥等で好きな部位なので食べてみたいです。

大動脈

　大動脈の部分でアワビのようなコリコリとした食感のようです。アワビ自体あまり食べた事が無いですが、かなり気になりますね!!

　…以上の部位は名産地でもなかなか味わう事が出来ない部位なので、頂く機会があればかなりの幸運かもしれませんね!!

　しかし大動脈も部位として扱われて価値があるというので馬肉は凄いですね～

馬刺しってどんなお肉?その種類はどんなものがあるの??　まとめ

・馬刺しは馬の刺し身

・徹底的な衛生管理で安全に食べられる

・栄養価も優れている

・各部位によって食感も味わいも違う

・希少な部位を味わう機会が有ればラッキー

　普通のお店等ではなかなか見る事の無い馬肉ですがこの先食べる機会が有った場合は出来れば食わず嫌いせず味を楽しむ事が出来れば良いのではないかと思います。