日本食の大きな特徴のひとつとして、その新鮮感があると思いませんか?
刺身、ユッケ、レバ刺し、、、たくさんある中でも私が一番好きなのが、なんといっても馬刺し!
口の中に入れた瞬間のとろけるようなあの食感、なんともたまりませんよね〜。少しお高いですが、たまに自分へのご褒美で食べると「あ〜幸せだな〜」と感じちゃいます。
是非ともこの馬刺しの素晴らしさを伝えたくて、中国から来た友達Aさんを居酒屋に連れて行って馬刺しを注文したんです。が、馬刺しが到着したらAさんが驚いて、「刺身は食べるけど、生の肉はちょっと…。日本人はこんなものを食べているの?」と言われてしまい食べてくれませんでした。。こんなにも美味しいのにもったいない!
結局2人分頼んだ馬刺しは私が1人で食べることとなりました。。結構お高めだったので(一人分1200円ほど!)、食べられないと分かっていたら他の日本食を注文するべきでした。。確かに国によって食文化って違うから仕方ないですよね。
今回は、私のように馬刺しを注文しても無駄にならないよう、各国の馬刺しに対する反応をご紹介した上で、実際に私が試した海外の人へ上手に馬刺しを勧める方法をご紹介しますね。
各国の馬刺しへの反応
【中国】
先ほどご紹介した通り、中国から来た友達(Aさん)は馬刺しに対してすごく抵抗感があって、結局最後まで馬刺しを食べることはありませんでした…。理由を聞くと、生の肉は寄生虫など衛生的に心配があるとのこと。ちなみに、Aさんとは別の中国から来た友達(Bさん)は馬刺しを食べて「おいしい!」と絶賛していました。
中国は広いですから、地域によって食文化の捉え方も違うのかもしれません。ちなみに、馬刺しNGなAさんは東北地方出身、馬刺しOKなBさんは食文化の豊富な広東地方でした。(広東地方はなんと猿の脳みそなんかも食べるそうです。。)
【アメリカ】
アメリカは「馬は開拓時代からの数少ない文化」と主張する動物保護団体が多いらしくて、馬自体食べることに抵抗があるそう。つまり長年のお友達だから食べるのは心理的にかわいそう、ってことですかね。というよりアメリカの人の前では馬を食べる話自体タブーなんですって! くれぐれも軽々しく「馬刺しを食べよう!」なんて言わないようにしなきゃいけませんね…。
【イギリス】
アメリカと同様に、イギリスも馬と一緒にいるイメージが大きいですよね?そんなイギリスも、やっぱり馬を食べること自体に抵抗があるそうです。私も犬を飼っていたので、「犬を食べる?」と聞かれたら確かにちょっと嫌ですね…。
【フランス】
ほかの国と違って、馬を食べる文化があるというのがフランス。でもやっぱり「火くらいは通してほしいな~」という意見があるみたいです。ちなみに馬刺しを食べたフランスの女性のレポートが動画にありました。
「悪くないわね~」なんて言いながら結構食べていますね。おいしそうです。
【カナダ】
カナダは移民が多く、比較的いろんな食文化に寛容だそうです。日本料理店も多いですし、フランスの人も多いですしね。そういった意味では、カナダもあまり馬刺しに対して抵抗感はなさそうです。
こうしてみてみると、馬刺しの抵抗感は味自体がどうのこうのではなく、「かわいそう」とか「衛生面は不安」といった心理的理由からきているみたいですね。
もちろん、中国でもご紹介した通り、同じ国でも個人や宗教によって捉え方は違います。
これは日本でも同じですよね。私の友達は競馬がすごく好きで、「馬を食べるなんて信じられない!!」と言っていました。みなさんの周りにも、「生の肉はちょっと…」という人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
私は馬刺しを注文するときは「馬刺しって食べれる?」と聞くようにしています。馬刺しを好きではない人に無理に勧めてしまうと、思いがけないところで嫌な思いをさせてしまう可能性があるから気を付けたいものです…。
私が実践した!馬刺しを外国の人に食べてもらう方法
さきほどご紹介した、中国から来たBさんは、馬刺しを勧めたら最終的に食べて「おいしい!」と絶賛してくれました。
それでは、私が実際にBさんに馬刺しを勧めた方法をご紹介いたしますね。
自分がおいしそうに食べている姿を見てもらう
馬刺しが運ばれてきたときの私の顔は、まさに「やっときたごちそう!」といった風に目を輝かせとても喜んでいたそう。「このとろける感じがたまらない~」と一口ずつ大切に味わって食べていた姿が印象的で、その姿を見て、「もしかして馬刺しってとってもおいしい食べ物…?」と興味を持ったそうです。
少量(一切れ)から食べてみるよう提案する
少しずつ馬刺しに興味を持ったBさん。実はBさんも元々は、馬刺しは「生肉だから衛生面が不安…」と考えていました。
そこで、「それじゃあ、一切れから食べてみるのはどう?」と提案。恐る恐る一口食べたBさんは、「生臭い感じもないし、新鮮でおいしい!」と馬刺しを大絶賛してくれました!
確かに抵抗感のあるものをいきなり完食なんて、誰でも無理な話。少しずつ食べると、徐々にそのおいしさが分かってくるはずです!
※注意点※
無理に勧めるのは絶対NG!それぞれの国の歴史的背景や宗教的理由で、「絶対食べたくない」という人もいます。馬刺しのおいしさを伝えられないのは非常に残念ですが、無理して馬刺しを勧めてその人を不快にさせるよりも、食べられるものを勧めてあげてくださいね。
無理やり「食べて食べて」と勧めるよりも、自然に食べたい気持ちを引き出すようにしてあげることがコツです。繰り返しになりますが、無理に食べさせようとしたら、日本食へ悪いイメージを持ってしまいかねないので逆効果ですよ!!
不快にさせてない?馬刺しへの海外の反応と正しい勧め方 まとめ
・アメリカ・イギリス・中国の一部地域では馬刺しは歴史的・心理的理由でNG、フランス・カナダは馬刺しへの抵抗感は比較的少ない。
・馬刺しのおいしさを伝えるには、おいしそうに食べるとこを見てもらい一切れから食べてみてもらうという方法がおすすめ。
・しかし馬刺しを無理に勧めることは逆効果なので、 ダメ・ゼッタイ!
各国の事情を知ると、無理に注文して無駄にしてしまった、または無理に勧めて日本のイメージを悪くしてしまった…なんてことはなくなるでしょう。お互いの食文化を理解しながら、楽しく日本料理を体験してもらいたいですね。